AI の検索は、公開されたページを読んで答える

お店を探すとき、Google の AI による概要や ChatGPT に聞く人もいます。こうした AI の検索機能は、ふだんの検索と同じく、ウェブに公開されたページを読んで答えを作ります。

流れを 4 段に分けると、店が手を入れられるのは前半の 2 段です。後半は各社が決めるので、店からは動かせません。

お店のページが検索用クローラーに読まれ、索引に入り、質問への答えに使われるかを各社が決めるまでの 4 段の流れ
AI の検索がページを読んで答えるまで。店が整えられるのは左の 2 段です。

この記事の事実は、Google・OpenAI・Anthropic・Perplexity の公式ページを 2026 年 11 月 3 日に読んで書いています。各社の仕様は変わるので、最後の出典で最新を確かめてください。

Google の AI による概要・AI モードに、特別な条件はあるか

Google の公式ページには、次のように書かれています(英語の原文を訳しています)。

  • AI による概要・AI モードに出るための追加の要件や、そのほかの特別な最適化は要らない
  • 条件は、ページがインデックス(Google の一覧への登録)されていて、スニペット(検索結果の説明文)つきで出せること
  • 新しい機械向けのファイルや AI 用のテキストファイル、マークアップは要らない
  • ただし、AI 最適化ガイド(2026-07-10 更新)には、Search Console の「検索の生成 AI」の設定でサイトを含める設定になっていることも条件と書かれている。初めは、すべてのサイトが含める設定(Search Console ヘルプ)
  • AI 用の特別な schema.org の構造化データも要らない

つまり、ふつうの検索に出られるページなら、AI の機能のための追加の作業は求められていません。ただし、出るかどうかは Google が決めます。

構造化データは、検索結果に決まった形の表示を出すために、ページの情報を機械向けに書き添えるものです。入れること自体は自由ですが、AI のための必須の作業ではない、というのが Google の説明です。

ChatGPT・Claude・Perplexity は、何を使ってページを読むか

各社は、検索用と学習用でクローラー(ページを読みに来るプログラム)を分けています。名前と役割は、各社の公式ページで次のように説明されています。

OpenAI の OAI-SearchBot と GPTBot、Anthropic の Claude-SearchBot と ClaudeBot、Perplexity の PerplexityBot を検索用と学習用に分けた表
各社の検索用クローラーと学習用クローラー。公式ページに書かれた物だけを載せています。
  • OpenAI:OAI-SearchBot を止めたサイトは、ChatGPT の検索の回答に出ません。ただし、案内のリンクとしては出ることがあります。robots.txt を変えてから反映されるまで、約 24 時間かかるとされています。
  • Anthropic:Claude-SearchBot を止めると、検索のための索引に入りません。
  • Perplexity:PerplexityBot は検索結果に出すためのもので、AI の基盤モデルの学習には使わないと説明されています。公式は、robots.txt で許可することを勧めています。

利用者が質問したときに、その場でページを取りに来るものもあります(ChatGPT-User・Claude-User・Perplexity-User)。OpenAI と Perplexity は、これらには robots.txt が当てはまらないことがあると説明しています。

この表に載せていない会社や機能(たとえば Microsoft の Copilot)は、公式の原文を取れていないため、ここでは扱いません。

だから店がすること 3 つ

やることは多くありません。どれも、AI に読まれる候補になるための土台です。載ることまでは約束できません。

1. 検索用のクローラーを止めていないか確かめる

robots.txt にクローラーを止める記述があると、その検索の回答には出ません。作った人や、使っているサービスの設定で入っていることもあるので、一度は中身を見ます。見方は最後の節に書きます。

2. 料金・営業時間・場所を文字で書く

画像だけの料金表は、文字として読めない場合があります。料金・営業時間・住所・予約の方法は、ページの本文に文字で書きます。

3. Google マップや Instagram と同じ情報にする

営業時間や料金が場所によって違うと、読む人も、読む AI も、どれが正しいか分かりません。ページを直したら、マップや Instagram のプロフィールも同じ日に直します。

やらなくてよいこと

「AI のために」と言われる作業のうち、Google の公式ページが不要としているものがあります。

店がすること 3 つ(クローラーの確認、文字で書く、マップなどと同じ情報)と、しなくてよいこと 3 つ(AI 用ファイル、特別な構造化データ、ページの量産)の対比
すること(左)としなくてよいこと(右)。

llms.txt は、AI 向けにサイトの案内を書いて置くファイルです。Google は、これを作っても Google 検索の見え方は良くも悪くもならない、Google 検索は無視する、と書いています。ほかのサービス向けに置くのは自由だとも書いています。

もう 1 つは量産です。AI の質問のたびに別ページを作ったり、言い回しだけ変えたページを増やしたりするのは、順位や AI の回答を操作する目的なら、Google のスパムの方針(scaled content abuse)に反するとされています。小さな店は、1 つのページを正確に保つほうが合っています。

自分で確かめる方法:robots.txt を開く

robots.txt は、サイトの一番上の場所に置く、クローラー向けの案内ファイルです。ブラウザーで https://お店のドメイン/robots.txt を開くと、文字で読めます。

見るのは、次の 2 点です。

  • OAI-SearchBot、Claude-SearchBot、PerplexityBot、Googlebot の名前の近くに Disallow: / が書かれていないか
  • User-agent: * の下に Disallow: / が書かれていないか(すべてのクローラーを止める記述です)

何も書かれていない、またはファイルが無い場合は、これらのクローラーを止めていない状態です。止めていたら、作った人かサービスの設定画面で直せます。直したあと、OpenAI の説明では反映に約 24 時間かかります。

robots.txt を直しても、AI の答えに載ることは約束されません。読まれる候補になる、という段階までです。

お店のページの作りを任せたい方は、お問い合わせから相談できます。